misc-net 家主Hanaの日記

ベルギー生活に役立つ情報だったりそうでもなかったり。たまにガレージセール連絡帳として活用。

失せ物が見つかった話し

【3日前の土曜】
SさんからSOSメッセージが!

どうやら小学2年生のご子息Dくんがランドセルをメトロの駅に忘れてきちゃって、すぐに戻ったのに見つからなかった。
とのこと。

送ってもらった写真のランドセルは、素敵なデザインでおばあさまからの入学祝いとのこと。泣
中には、この日もらった新年度の教科書一式入っていたとのこと。泣

う~ん、こんな素敵なランドセル拾ったやつは「ラッキー!」って持って帰って使うかまたはオークションサイトで売っぱらっちゃうかもなぁ。

とにかくSNSで拡散して!という依頼だったので、HanaもFacebookとかTwitterに投稿してみたけど…。
が、いかんせん、友達少ない…。泣
そもそも、FacebookTwitterもほとんど活用してない。泣
このブログをリンクさせたりするので、それがアップされたりするけど…。
それだけ。
ほぼ見ない。

なので使い方いまいちわからん。

長女に、「フランス語バージョン作って!」と連絡したら、
「お母さんの投稿、公開になってないからシェアできないよ。」と言われた。泣
あー、そんなものあるんですか。
で、どうやって「公開」にするの?
なんか長女が説明するけど、やつのフェイスブックはフランス語だからか、「ここをこうやったらこんなマークが出てきて…」っていうマークが出てこない。泣
なんかいろいろクリックしているうちにやっと「公開」のボタン見つけた。

そもそも最近の若い方はフェイスブックなんてやらないらしいですね。
インスタだって。
なので次女にはインスタで拡散するように指令を出した。

持ち主Dくんのお母さんは、ランドセルの写真をメトロの駅に貼りに行ったらしい。


【翌日曜】
音沙汰無し。


【昨日の月曜】
なんと連絡が!
何故か二人からあったらしい。
ランドセル二つ見つかったのか?
どっちのランドセルがDくんの?
どっちも間違えだったら悲しい。泣
ってそんなにランドセル落ちてるわけないよね。


【本日】
Dくんのランドセルが日本人学校に届けられたのでした!

連絡をくれた二人の内、一人は「見つけたのでメトロの運転手に渡しました。」という女性、もう一人は、日本人学校に届けてくれたメトロの運転士さんだったのでした。
ランドセルが二つあったわけではなかったのね。

実は、届けてくれたのは、ランドセルを見つけた女性が最初に渡した運転士さんではなく別の運転士さんでした。
なぜなら、最初の運転士さんは、預かっておきながらそれを運転席に忘れてきちゃったとか。
おいおい、そんな無責任でいいのかよ。
「遺失物センターに届けます!」と断言していたらしいのに…。
それで忘れられていたランドセルを夜勤の運転士さんが見つけて、それを自宅に持ち帰り、Googlejで日本人学校の電話番号を調べ、そして、本日ご自身で日本人学校に持って行ってくださったそうな。
朝の8時半に!

めちゃいい話しやん。

ちょっと涙でる。

【もし、運転士さんが遺失物センターに預けちゃった場合のはなし】
STIBの遺失物センターは月曜と水曜しか開いてないそうな。(さすがベルギー)
しかも遺失物センターに届くまでに3~4日かかるそうな。(ぶれないベルギースタイル)
なので、早くても水曜、遅いと来週の月曜にならないと引き取りに行けなかった可能性もあったのでした。
もしや、運転士さんはそんな事情を知っていて、自分で行動した方が早いと判断されたんでしょうか…。
とにかく直接届けてくれたおかげで最速で持ち主に戻ったわけですね。
その運転士さんにはきっといいことがあると思う!


【ご協力いただいた方々の反応】
Uさん:それにしても皆さんご親切な方々で。感激しました。私も嬉しいです。

Kさん:すごい。驚きました!たすきリレーでつないだベルギー国民のやさしさに感動です。
   最初の運転手さんが忘れたというのも、これまたリアルなベルギーらしく。

Sさん:この国で物を失くしたら、絶対返ってこないと思ってました。ベルギー人すばらしい。
   ただ最初の運転士さんは「マジ勘弁」

Nさん:ベルギーの知らなかった一面を見せてもらったようです。
   Dくんのランドセルに忘れられない思い出が刻まれましたね。

Oさん:なんだか小説になりそうなお話でびっくりしました。


【Dくん本人の反応】
「ママ、良かったねー。」


ひとごとかい! by Hana