misc-net 家主Hanaの日記

ベルギー生活に役立つ情報だったりそうでもなかったり。たまにガレージセール連絡帳として活用。

ワインの亜硫酸塩③

フランス人は毎日のようにチーズなど動物性脂肪を摂取しているのに心疾患の患者が少ないのは、赤ワインを飲んでいるから。
というあの迷信(?)です。
1980年代、すでにこの言葉は使われはじめいていたとか…。
1991年にアメリカのテレビ局がこれを取り上げて放映したことがきっかけか、日本でも1997年ごろにポリフェノールの効能をとりあげたワインブームがありましたね。
実際にはワインが心疾患を抑える効果があるか、医学的に結論は出ていないはず。
こんな記事も見つけたのでご参考までに。
なかなか面白いです。


「たとえ一日たった一杯の飲酒(特にワイン)でもガンになるリスクが168%になる!」との国立ガン協会の発表を元に、2009年、フランスの厚生省が禁酒のすすめを公式に発表しました。
時の大統領サルコジさんがタバコもお酒もたしなまれなかったということもこう言った極端なご意見がオフィシャルに発表されるに至った経緯に影響しているかもしれませんねぇ。
10年前のフレンチパラドックスはどうなんねん?ってはなしです。
心疾患は減らせるかもしれないけどガンは増えるってことみたいですなぁ。


へー、それでフランス人は、政府のお達しに従って、飲酒を控えたのかねぇ。
と、ワインの消費量を見てみた。
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まぁ、一応、減ってきてるみたいだけど、もともと減少傾向にあったみたいで、2009年の通達が理由ってわけではなさそう。
 

で、問題の亜硫酸塩による影響ですけど。
フランスの死因のナンバーワンは、確かにガンみたいですが、ガンのなかでも一位は肺がん、その次が肝臓がんみたいです。
そして、ヨーロッパの他国と比較しても肝臓がんで亡くなる方の割合は高い方みたいです。
でも、フランス以上にワインを飲むほかの国々(クロアチアスロベニアなど「一人あたりワイン消費量が多い国トップ15」より)での肝臓がんの割合が特に高い訳でもないみたいなので、ワインが原因とは言えないような…。
まぁ死因なんて、生活習慣やら環境やら遺伝子やらいろいろ絡みあって、そもそも寿命も違うわけで、国で比較する意味って無いような気もするけど。
いずれにしても亜硫酸塩が原因ということも無さそうです。
(あくまでHanaの個人的な感想です。)

因に、2009年に「ガンになる可能性が168%になる!」と発表したフランスの「INCA(Institut National du Cancer)=国立ガン協会」のホームページでは、現在、「ガンの40%は回避できた」として、やはり酒量を減らすことを勧めています。


我が夫にも教えてあげたいけど、残念ながら聞く耳を持たない。泣


あ、最後にもう1つ記事