misc-net 家主Hanaの日記

ベルギー生活に役立つ情報だったりそうでもなかったり。たまにガレージセール連絡帳として活用。

満月の昼

先日、衝撃的なランチをいただきました。

場所はブリュッセルの中心。グランプラスからすぐの和食レストラン。

英語でフル・ムーンと言う意味のお店です。

”ひとりランチ”をすることになり、和食好きのHanaは、来白13年にして初めてそのレストランに
足を踏み入れました。

”お昼のちらし定食 €12.95”
「ま、たまの贅沢もいっか。」
と思ったのに…。(注:Hanaにとって€13の一人ランチは贅沢です)

今思うと、最初に出てきたサラダのドレッシングがやたら酸っぱかったことに
気がついてはいましたが、もちろん、問題にするほどのことではなく、続いて出てきたお吸い物も
「もしかしたらインスタントかなぁ…」って気もしましたが、あくまでもHanaの勝手な
推測でしかなく、それはそれで美味しくいただきました。

そして、ちらしが登場しました。

「…これっぽっち?」

ベルギー人などヨーロッパ人だったら「前菜か!」って量です。
どこかイクセルあたりの和食レストランでは、はみ出さんばかりの刺身が乗っていると言うのに。

刺身が少ないのは金額的にしかたがないとしても、ご飯の量もかなり小盛りです。

まぁでも、ブリュッセルの中心でランチをいただくとこんなもんなのかなとあきらめて
箸をすすめました。

そして、初めてご飯を口に入れた瞬間。

「あれ、酢飯じゃない…!」

混ざりが悪かったのかな? ともう一口。
でも、やっぱり、ちょっと薄味のついた白米にしか思えない。

きっと板さんが間違って白米を入れちゃったんだと思い、勇気を出して言ってみた。
「あのー、これ、酢飯じゃないみたいですけど…。」(控えめな抗議)

「あら、ごめんなさい!」って言うのを期待していたのに、ご飯を試食したウエイトレスの女性は
「確かに薄めですねー。」とだけ言って、受け流しちゃった。

その対応にHanasびっくり。

Hanaも負けずに、「でも、薄いって言うより、白米みたいです。」と言い切った。

やっと板さんが登場して、「こちらの人は酢がきついのは好きじゃないから。」と言い訳。

あー、何かの間違いではなく、意図的だったわけね。

「強い方がお好きでしたら、酢足しましょうか。」と言って、奥へ引っ込み酢を足して
出してくれたけど、確かに「酢を足した」だけの味気ないもの。

握りやちらしなどのお寿司って、刺身も美味しいけど、「酢飯」だから美味しいんじゃん!

素人のHanaにだって、もっとましな酢飯が作れるし、きっと13歳の長女にだって、
もっとましな酢飯が作れる。

あまりに少ない刺身のせいで、そのまずい酢飯が残ってしまったけど、全体量も少ないから
食べなきゃ空腹が埋まらないし…、で、無理矢理口に押し込んで、
「ごちそうさまでした~。」と涼しい顔で店を出た。

”たまの贅沢”のつもりでたのんだちらし定食がさんざんで、怒りと言うよりは「衝撃」が強すぎ。
それを爆発させるために、近所の知り合いの店に飛び込んで衝撃ぶりをぶちまけ、
さらにその直後に合った知り合いたちにもぶちまけずにはいられなかった。



それまで、ブリュッセルを訪れる日本人たちからの、「グランプラス付近に和食はあるの?」
って質問に何度そのレストランの存在を教えてきたことか。

もう、2度と、絶対に薦めないし、逆に体験談を熱く語ろうと心に決めたのでした。

日本人にはともかく、あそこでお刺身やお寿司を食べたヨーロッパ人たちが、
「刺身・寿司ってこんなもの」
って思われるのがやたらに悔しい。(日本背負ってるのかHana?)


同じベルギーに暮らす、日本人の中傷をこのブログに書きたくないけど、「誠意」の感じられない
対応に、今思い出しても納得がいかないし、「衝撃」がおさまった今「怒り」を覚える
Hanaなのでした。



でも今は、そんなことより、一ヶ月を切った「ガレージセール」が重要だ!

てるてる坊主作んなきゃ!(←もちろんジョークです。念のため。)